ワンショット回路とは、スイッチ等の入力条件がONすると、ランプ等の出力が一定時間ONする回路です。入力条件がONし続けたとしても出力は一定時間後にOFFします。
ワンショット回路は以下のような動作になります。
このワンショット回路を作る場合、一般にタイマリレーと呼ばれる機器を使用します。
この記事では、リレー回路で作る「ワンショット回路」の回路図と動作を解説します。
キーエンスKVシリーズではラダープログラムの命令でワンショット(SHOT)命令という便利なものが存在します。以下のページで解説しておりますので宜しければご覧ください。
【キーエンスKV】ワンショット(SHOT)命令の指令方法とラダープログラム例目次
1. 作成するワンショット回路の仕様
今回は以下仕様のワンショット回路を作成します。
ランプが点灯する時間は最大0.5秒とし、スイッチが押され続けてもランプは0.5秒後に消灯する。
このワンショット回路を作成するため、タイマリレーを使用します。
2. ワンショット回路の回路図
ワンショット回路の回路図は以下のようになります。
回路図の解説(一連のイメージ)
スイッチ(緑)を押すと、スイッチ(緑)のa接点がON(導通)します。
スイッチ(緑)のa接点がONすると、ランプ(赤)に電流が流れて点灯します。
同時に、タイマリレーのコイルに電流が流れてカウントを開始します。
赤矢印は電流を表しています。
【0.5秒後】タイマリレーのコイルに0.5秒間電流が流れると、タイマリレーのb接点がOFF(非導通)になり、ランプ(赤)が消灯します。
このスイッチを押してから0.5秒後は「スイッチを押しているにも関わらず、タイマリレーのb接点がOFFしているのでランプが消灯している」状態となります。
スイッチ(緑)を離すと、ランプ(赤)が点灯中であっても即座に消灯します。
3. 使用する部品
このフリッカー回路を作成するため、以下のものを使用します。
- 押しボタンスイッチ(a接点有)
- タイマリレー(b接点有)
- ランプ
- スイッチング電源
私が作成した回路はDC24Vを電源とする回路です。スイッチング電源は24Vを使用しました。
配線の様子です。上記の回路図に則り配線してあります。
タイマリレーの設定値はダイヤルを回してセットします。
今回はダイヤルを約0.5秒に設定してあります。見えにくくてすいませんm(__)m
4. 実際の動作
記事冒頭のGIFと重複しますが、実際の動作は以下のようになります。
スイッチ(緑)を押している間、ランプ(赤)が点灯します。
ランプが点灯する時間は最大0.5秒とし、スイッチが押され続けてもランプは0.5秒後に消灯します。
5. おわりに
リレー回路で作る「ワンショット回路」の配線と動作を解説しました。
以下の参考書は、リレーやリレー回路についてわかりやすく解説しているものです。
シーケンス制御を理解する前にはリレー回路を十分に理解する必要があります。本書はリレーやスイッチなど機器の原理を丁寧に解説しています。
さらにリレーを用いた自己保持回路や優先回路など色々な回路例を、タイムチャート付きで解説しています。
さらに機器の写真などの図はすべてカラーになっており、大変見やすくなっています。
始めまして、Jackと申します。
ディレーリレーとか見ていてここに漂着しました。
ちょっとした利用に面白そうワンショット電源!
そうだね、ディレー回路とかアマゾンでも売っていてそんなので遊んだりしてるけど、考えてみれば、この装置が一番簡単だね。
トリガーのワンショットって簡単そうで取っ付きにくいね、コンデンサーと抵抗と物理リレーで作った事あるけど、複数リレーがカチカチ煩いしキャパシタの特性が不安定だし、キャパシタの出力に気を使うし疲れた記憶しかない。
これなら出来上がったユニットだから安全性もバッチリですね、簡単が一番。
でも私の環境は、12V電圧でやってるけどこの手のタイマーって24Vや交流用はよく見るけど、12Vって見たことないんですよね、やっぱりないのかな・・・
でも、タイマー的にこういうのは数秒はあっても1秒以内ってあるのね。
あるとすると・・・1個6,000円はするかも!大人の遊びだぁー。
私は一回1,000円程度のお遊びなので、半年掛かりですわ。
でも、12Vの物があるならトリガー電源として色々使えそうですね。
是非、作ってみたいなぁ。