ケーブル(電線)を端子台やリレー・PLCを始めとするFA機器に接続する場合、大半が圧着端子をケーブル末端に装着して接続します。
ケーブルに圧着端子を装着する前には、ケーブルの絶縁被覆と呼ばれる部分を剥いて(むいて)導体部分を露出させる必要があります。
このケーブルの絶縁被覆は、ナイフや包丁といった(その辺にある)刃物でそぎ落とすのではなくケーブルストリッパーと呼ばれる工具で剥くのが一般的です。※危険ですので試したりしないでください。
ケーブルストリッパーは多くのメーカーが、色々なタイプの商品を販売していますが、今回は私がフエニックス・コンタクト製のWIREFOX 2,5を実際に使ってみた感想をレビューします。
併せて上記工具の仕様・特徴を紹介します。ケーブルストリッパーは配線作業において必須のツールといっても過言ではありませんので、少しでも購入を検討されている方の参考になればと思います。
目次
1. WIREFOX 2,5の仕様・特徴
フエニックス・コンタクト製のWIREFOX 2,5はケーブル(電線)の絶縁被覆を剥くための工具です。外観は↓のようになります。
ケーブルストリッパーはケーブルの導体太さによって絶縁被覆を剥ける範囲が決まっています。
WIREFOX 2,5の場合、絶縁被覆を剥けるケーブルの導体断面積は以下のようになります。
最小断面積 | :0.08m㎡ |
最大断面積 | :2.5m㎡ |
AWG最小 | :28 |
AWG最大 | :12 |
絶縁被覆を剥く長さは、リミットストップと呼ばれる部品を調整することで簡単に変更することができます。
WIREFOX 2,5で剥ける長さは最大15mmとなります。
他にも、ケーブルストリッパーWIREFOX 2,5には以下のような特徴があります。
- 線剥き長のリミットストップを柔軟に調整
- 実用的なワイヤーカッターを組込み
- ケーブル径を自動調整するメカニズムあり
2. 使ってみた感想
実際にWIREFOX 2,5を用いて、電線UL1007 AWG22の絶縁被覆を剥いてみます。
とても簡単にケーブルの絶縁被覆を剥くことができます!
※編集の都合でなぜかリミットストップがチカチカしてしまいました…実際に発光しているわけではありません。
最初に感じたのがWIREFOX 2,5自体がとてもコンパクトで軽量なことです。
ハンドルは手にすっぽり収まります。工具としてとてもコンパクトで重量は156gと軽量で持ち運びも便利です。
ケーブルストリッパーの使い勝手を考える上で『握る力の強さ』はとても大切な指標です。WIREFOX 2,5は軽い力で握ることができます。
ケーブルの絶縁被覆を剥く作業には、大半の場合ケーブルを切断する作業が付いて回ります。WIREFOX 2,5にはケーブルストリッパー自体にワイヤーカッターが付いています。
このワイヤーカッターを用いれば、ニッパーと持ち替える必要がないので作業を効率的に進めることができます。
ケーブルストリッパーでケーブルの絶縁被覆を剥く手順は以下のページで解説しています。こちらでも今回紹介したフエニックス・コンタクト製のWIREFOX 2,5を使用しています。
【⼯具使い⽅】ケーブルストリッパーで電線の被覆を剥く⽅法(フエニックス・コンタクト)3. 工具の購入方法
今回使用したフエニックス・コンタクト製のケーブルストリッパーWIREFOX 2,5はこちらの代理店で購入することができます。
また、以下の通販サイトでも購入することが可能です。
ケーブルストリッパーは配線作業において必須のツールといっても過言ではありません。
今回紹介したWIREFOX 2,5はコンパクト・軽い力でハンドルを握ることができるので、私が自信をもってオススメできる工具です。ケーブルストリッパーの購入を検討中の方は個人・法人問わずぜひ参考にして頂ければと思います。