【オムロンNJ/NX】減算(SUB)FUNの指令方法とラダープログラム/ST例

00_【オムロンNJNX】減算(SUB)FUNの指令方法とラダープログラムST例

オムロンNJ/NXシリーズにおける「減算(SUB)FUN」は、整数、実数を減算した結果を求めるファンクションです。

この記事では、オムロンNJ/NXシリーズにおける減算(SUB)FUNの指令方法ラダープログラム、ST言語の例について解説します。

注意
この記事中のプログラムはSysmac Studio Ver.1.62で作成しており、CPUはNJ501-1500に設定してあります。

オムロンNJ/NXシリーズでは、他の四則演算(加算・乗算・除算)ファンクションが用意されています。他の四則演算ファンクションについては以下のページで解説しております。

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1. 減算FUNの指令方法

減算(SUB)FUNはLD表現(ラダープログラム)とST表現(ST言語)で使用することができます。LD表現の場合、SUBまたは-で使用します。※この記事では以降SUBを使用します。

10_LD表現SUB
ラダープログラム(SUB)
10_LD表現-
ラダープログラム(-)
ST言語
Result := In1 - In2;
メモ
Result := In1 – In2 – In3のように、1つの式に本命令を演算子として複数記述することが可能です。
1つの式に記述できる演算子の数は最大64個です。

減算(SUB)FUNは↓の引数で構成されています。

引数タイプデータ型初期値コメント
ENINBOOLイネーブル入力
ENOOUTBOOLイネーブル出力
In1IN被減算データ
In2IN減算データ
ResultOUT出力値

LD表現

↓がLD表現で使用したラダープログラム例です。

11_LD使用例
メモ
減算(SUB)はFUN(ファンクション)のため、インスタンス名を指令する必要はありません。

このラダープログラムでは、被減算データであるInData00から減算データであるInData01を減算した結果を演算結果であるOutDataに格納します。(InData00 – InData01 = OutData)

ST表現

↓がST表現で使用したST言語例です。

ST言語
OutData := InData00 - InData01;

このSTでは、被減算データであるInData00から減算データであるInData01を減算した結果を演算結果であるOutDataに格納します。(InData00 – InData01 = OutData)※前述のLD表現と同じ動作です。

2.【例題①】2ヶの変数の減算結果を求める(LD)

下記仕様のラダープログラムを減算(SUB)FUNを用いて解説します。

仕様
変数Data00からData01を減算した結果を常にData02に格納する。

Data00からData01を減算に減算(SUB)FUNを使用します。

タッチパネルの動作イメージ

タッチパネルの動作イメージは以下のようになります。

例題①_タッチパネルイメージ

変数Data00からData01を減算した結果を常にData02に格納します。

使用する変数

使用する変数は以下になります。

変数データ型コメント
Data00UINTデータ00(In1)
Data01UINTデータ01(In2)
Data02UINTデータ02(Result)

ラダープログラム

ラダープログラムは以下のようになります。

例題①_ラダープログラム

被減算データにData00、減算データにData01を指令した減算(SUB)FUNで、減算結果をData02に格納します。

3.【例題②】3ヶの変数の減算結果を求める(ST)

下記仕様のST言語を減算(SUB)FUNを用いて解説します。

仕様
変数Data00からData01とData02を減算した結果を常にData03に格納する。

Data00からData01とData02の減算に減算(SUB)FUNを使用します。

タッチパネルの動作イメージ

タッチパネルの動作イメージは以下のようになります。

例題②_タッチパネル

変数Data00からData01とData02を減算した結果を常にData03に格納します。

使用する変数

使用する変数は以下になります。

変数データ型コメント
Data00UINTデータ00(In1)
Data01UINTデータ01(In2)
Data02UINTデータ02(In3)
Data03UINTデータ03(Result)

ST言語

ST言語は以下のようになります。

ST言語
//Data00からData01,02を減算した結果をData03に格納
Data03 := Data00 - Data01 - Data02;

被減算データにData00、減算データにData01とData02を指令した減算(SUB)FUNで、減算結果をData03に格納します。

4. おわりに

オムロンNJ/NXシリーズにおける減算(SUB)FUNについて解説しました。

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