シーケンス制御・ラダープログラム初心者にオススメな参考書5冊

00_シーケンス制御・ラダープログラム初心者にオススメな参考書5冊

学校や職場でシーケンス制御のことを学ぶ場合、指導する方の自己流のノウハウが良くも悪くも含まれてしまいます。

指導する方を批判するつもりはありませんが、知識が豊富な著者が書いた参考書はわかりやすく、初心者の方には大変効果的に学ぶ手段だと思います。

この記事では、シーケンス制御とラダープログラムの初心者~中級者の方にオススメな参考書を5冊紹介します。

因みにこの記事の参考書は、これまで私が読んだ中でオススメできるものだけを紹介しています。

シーケンス制御の参考書

私のシーケンス制御歴は8年程度(2019年現在)で、技能検定シーケンス制御1級を保有しています。この記事の内容はある程度信頼できるかと思います。

1. シーケンス制御・ラダープログラム初心者にオススメな参考書

いずれも初心者向けですが、この記事では私が思う「易しい順」で紹介します。

カラー徹底図解 基本からわかるシーケンス制御

ラダープログラムの本質を理解する前にはリレー回路を十分に理解する必要があります。本書は電磁リレーやスイッチなど機器の原理を丁寧に解説しています。

さらにリレーを用いた自己保持回路や優先回路など色々な回路例を、タイムチャート付きで解説しています。

さらに機器の写真などの図はすべてカラーになっており、大変見やすくなっています。


これだけ!シーケンス制御

シーケンス制御とは?から始まり身近な使用例や世の中のどのようなところに活用されているか、専門的な用語をほとんど使用することなく解説しています。

見やすいイラストが充実しており、スラスラと読めると思います。

本書の後半では三菱電機製のシーケンサを用いて簡単なラダープログラムについても解説しています。

シーケンス制御の全くの初心者に是非オススメしたい参考書です。


ゼロからはじめるシーケンス制御

本書は私が通っていた短大のシーケンス制御の講義に教科書として使用していました。

シーケンス制御で必要なスキルはリレー回路やラダープログラムを組めることだけではなく、ソレノイドバルブやインダクションモータなどの機器を理解していなければなりません。本書では、それらの機器を実際の機構を交えて解説しています。

ラダープログラムは基礎部分から、一連動作を組むまで解説していますので中級者が読んでも意味がある内容です。


必携シーケンス制御プログラム定石集

「シーケンス制御とは何ぞや?」という方には少し難しく感じるかと思います。本書はラダープログラムで自己保持回路や優先回路がなんとなくわかる方にオススメします。

図解で色々な機構を紹介しており、その時のラダープログラムはどのようにすべきかを解説しております。このような実務向きな参考書は数が少なく、普段業務でラダープログラムを組んでいる方にもオススメできるものです。


ゼロからはじめるシーケンスプログラム

本書はリレーの構造や使い方を簡単に触れた後、PLCを用いてラダープログラムをメインに解説しています。

一般的なラダープログラムだけでなく、三菱電機製ソフトウェアGX Developerやオムロン製ソフトウェアCX Programmerの使い方を分かりやすく解説しています。

本書の終盤ではシリアル通信やCC-Link・DeviceNetといったフィールドネットワークについても解説しており、中級者が読んでも勉強になる内容です。


2. 参考書以外の勉強方法

参考書だけを読んで、実際にリレー回路やラダープログラムがすぐに組めるようになるかというと、無理があると思います。

可能であれば、参考書を読むとは別に実際にラダープログラムを組んでみてください。

ラダープログラムは、組んで実際に動作させると思い通りに動かなかったりバグが発生したりします。その都度修正して、段々と自分の知識となっていきます。

三菱電機製のソフトウェアGX Works2は三菱電機のウェブページから無料で体験版をインストールすることが可能です。

また、当サイトでもシーケンス制御・ラダープログラムについて解説しています。ご要望に合う記事があればご覧ください。

2019年、この記事を書いている現在はシーケンス制御・ラダープログラムが組める『制御設計者』が不足していると言われています。

これから制御設計者を目指す方のお力になれればと思っています。

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