OR回路とは、入力条件のいずれか1ヶでもONすると出力条件がONする回路です。論理和回路とも呼ばれています。
この記事では、キーエンスKVシリーズで作成するOR(論理和)回路のラダープログラム例を2ヶ解説します。
リレー回路で作成するOR(論理和)回路については以下のページで解説しております。
【リレー回路】OR回路の回路図と動作
三菱電機製シーケンサFXシリーズで作成するOR(論理和)回路のラダープログラムについては以下のページで解説しております。
【ラダープログラム回路】OR(論理和)回路のラダープログラム例【三菱FX】
目次
1.【例題①】入力条件が2ヶのOR回路
下記仕様のラダープログラムを解説します。
スイッチがどちらも放されるとランプは消灯する。
スイッチは押すとON、ランプはONすると点灯するものとする。
2ヶのスイッチをどちらか一方でも押されるとランプが点灯します。スイッチがどちらも放した場合のみランプは消灯します。
真理値表
真理値表は以下のようになります。
この真理値表では「”1”がON」「”0”がOFF」を表しています。
入力条件のR0またはR1のうち、どちらか一方でも”1”の場合に出力条件のR500が”1”となります。
タイムチャート
タイムチャートは以下のようになります。
入力リレーR0またはR1のうち、どちらか一方でもONの場合に出力リレーR500がONします。
ラダープログラム
ラダープログラムは以下のようになります。
OR(論理和)回路のラダープログラムは、入力条件を並列で接続します。
並列で接続することにより、入力条件がどちらか一方でもONした場合に出力条件がONします。
2.【例題②】入力条件が3ヶのOR回路
下記仕様のラダープログラムを解説します。
スイッチがすべて放されるとランプは消灯する。
スイッチは押すとON、ランプはONすると点灯するものとする。
【例題①】では入力条件であるスイッチが2ヶでしたが今回は3ヶです。少しややこしくなりますが考え方は同じです。
真理値表
真理値表は以下のようになります。
この真理値表では「”1”がON」「”0”がOFF」を表しています。
入力リレーR0またはR1またはR2のうち、いずれか1ヶでも”1”の場合に出力リレーR500が”1”となります。
タイムチャート
タイムチャートは以下のようになります。
入力リレーR0またはR1またはR2のうち、いずれか1ヶでもONの場合に出力リレーR500がONします。
ラダープログラム
ラダープログラムは以下のようになります。
OR(論理和)回路の入力条件が増えた場合、入力条件に並列で追加します。
3. おわりに
キーエンスKVシリーズで作成するOR(論理和)回路のラダープログラム例を解説しました。
OR(論理和)回路とは逆の動作をするNOR(否定論理和)回路と呼ばれるものが存在します。NOR(否定論理和)回路は以下のページで解説しております。
【ラダープログラム回路】NOR(否定論理和)回路のラダープログラム例【キーエンスKV】
よく似た名前で、AND(論理積)回路と呼ばれるものが存在します。AND(論理積)回路は以下のページで解説しております。
【ラダープログラム回路】AND(論理積)回路のラダープログラム例【キーエンスKV】
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