結束バンドとは、主に複数のケーブルを束ねる・固定する際に使用する部品です。
結束バンドは別名「インシュロック」「インシュロックタイ」「タイラップ」「束線バンド」「配線バンド」「ケーブルタイ」などなど…とても色々な呼び方があります。
ホームセンターや100均でも手軽な価格で買えることから、ケーブルを束ねる以外にもDIYをはじめとする家庭内の様々な用途で広く使用されています。
ケーブルが多く内蔵されている「制御盤」や「分電盤」において結束バンドは頻繁に使用される必要不可欠なアイテムと言えます。
結束バンドは、締め付けた後にニッパー等を用いて不要部分をカットするのが一般的ですが、結束バンドを締め付け&カットする便利な工具が存在します。
今回は私がフエニックス・コンタクト製の結束バンドを締め付け&カットする工具であるUNIFOX-CT 4,8を実際に使ってみた感想をレビューします。
正直、一度使用するまで「ニッパーで十分かな…」と思っていましたが、侮れない素晴らしい工具でした。
併せて上記工具の仕様・特徴を紹介します。結束バンドを頻繁に使用する現場では価値がある工具ですので、少しでも購入を検討されている方の参考になればと思います。
目次
1. UNIFOX-CT 4,8の仕様・特徴
フエニックス・コンタクト製のUNIFOX-CT 4,8は結束バンドを締め付け&カットするための工具です。外観は↓のようになります。
この工具は、幅2.2~4.8mm・最大厚さ1.6mmまでのプラスチック製結束バンドの締め付け&カットが可能です。
他にも、UNIFOX-CT 4,8には以下のような特徴があります。
- 結束バンドを1回の手順で引っ張って切断する人間工学による工具
- 無段階で調整可能な引っ張り力ハンドル部のスケールで確認
- 指定した引っ張り力になると残りの部分が自動的に切断され、バリの出ない平らな断面
2. 使ってみた感想
実際にUNIFOX-CT 4,8を用いて、結束バンドを電線に結束してみます。
まず結束バンドを手で電線に巻きます。ここでは固く締め付ける必要はありません。
UNIFOX-CT 4,8の先端に結束バンドを挟み、ハンドルを握ることで結束バンドが締め付け&カットされます。
↓別角度から撮影した様子です。
簡単に結束バンドを締め付け&カットすることができました!
UNIFOX-CT 4,8でカットした結束バンドは”バリ”がほとんど残りませんでした。
カットした面がツルツルです!
結束バンドの”バリ”、実は馬鹿にできない厄介な存在です。鋭利になったバリは「他のケーブルを傷付ける」「配線作業者の怪我のもとになる」といった問題を引き起こす可能性があります。
ニッパーを使用せずに結束バンドをカットできるので、誤ってケーブルを傷付けてしまう心配が軽減されます。
ハンドル下部のダイヤルを回すことで、結束バンドを締め付ける力を調整することができます。
結束バンドでケーブルを束ねる場合、強すぎる締め付けは禁物です。結束バンドを取り外す際はニッパー等で切断する必要がありますが、締め付けが強すぎるとニッパーでケーブルを傷つけてしまう可能性があります。
UNIFOX-CT 4,8は締め付ける強さをダイヤルで調整することができます。
3. 工具の購入方法
今回使用したフエニックス・コンタクト製のケーブル結束用工具UNIFOX-CT 4,8 はこちらの代理店で購入することができます。
また、以下の通販サイトでも購入することが可能です。
使用するまで侮っていましたが、1ヶの工具で結束バンドを締め付け&カットできるとても便利な工具でした。特に手を突っ込まなければならないような奥行きが深い制御盤・分電盤には必須の工具だと思います。
結束バンドを頻繁に使用される方は個人・法人問わずぜひ参考にして頂ければと思います。