導通とは、電気的に繋がっている状態や電流を流せることが可能な状態を指す言葉です。
テスターの導通チェックは、テストリード(赤と黒の線)に接触した2点間が導通状態であるか確認する機能です。
導通チェック機能を用いることにより、2点間が電流を流せる状態か確認することができます。
さらに、ケーブルの両端を導通チェックすることにより、本来導通しているはずのケーブルが断線しているか確認することができます。
この記事では、テスターの導通チェック機能を用いてケーブルが導通しているか確認する方法を解説します。
使用するテスターは電気・電子分野向け計測機器メーカーである三和電気計器のデジタルマルチメーターCD772を使用します。
目次
1. 導通チェック機能の設定・確認方法
テスターで導通チェック機能を使用する場合、ファンクションスイッチを「抵抗測定・ダイオードテスト・導通チェック」に合わせます。
セレクトボタンを2回押すと「導通チェックのマーク」が表示されます。
テスターの設定が完了しました。
試しに、赤と黒のテストリードの先端を接触させてみます。接触している間はブザーが鳴り、導通ランプが点灯します。液晶表示部には抵抗値が表示されます。
テスターが導通と判断してブザーを鳴らし、導通ランプを点灯させる条件は「テストリード線間の抵抗値が0~85Ω(±45Ω)」の時です。
2. ケーブルの導通チェックをしてみた
実際にケーブルの両端にテストリードを接触させて導通チェックをしてみます。
導通状態である場合
テストリードをケーブルの両端に接触させると、ブザーが鳴り、導通ランプが点灯します。液晶表示部にはその時の抵抗値が表示されます。
↑ではケーブルの抵抗値が5.8Ωでした。
導通状態でない場合(非導通状態)
分かりやすくするため、ケーブルを真ん中で切断します。
テストリードをケーブルの両端に接触させてもブザーは鳴らず、導通ランプも点灯しません。液晶表示部にはOL.(オーバー)が表示されます。
断線や接触不良等でケーブルの両端が導通状態でない場合は↑のような状態になります。
3. おわりに
三和電気計器製のテスターCD772を用いてケーブルが導通しているか確認する方法を解説しました。
導通チェックはテスターの最も基本的で、かつ最も頻繁に使用される機能です。※個人の意見です。
今回使用したテスターCD772は私が普段使用しているテスターで「自信をもってオススメできる」ものです。
配線作業をする上でテスターは必須のツールだと断言できます。私は仕事や趣味で配線作業をしますが決してプロレベルではありませんので、どのテスターを購入すべきか本当に迷いました。その中でCD772を購入した決め手は-20.0℃~300.0℃の温度が測定できることです。
私が調べた中では、温度を測定する機能があるテスターの中でCD772は比較的安価でした。
200vのスポットクーラーを移動中コンセントを差した状態で移動した所、運転停止、コンセントをさし直しても、運転しません。送風に切り替えた所、ウーンという音が、二十秒程してとまります。本体側の配線BOX及びヒューズ異常なしです。これはコンセント断線疑いですか?それともリレーboxに問題ありですか?