三菱電機製シーケンサFXシリーズやQシリーズでは、シーケンサ内部に時計データ(西暦・月・日・時・分・秒・曜日)があります。
このデータは時計データ読出し命令を用いてラダープログラムで使用したり、シーケンサに発生したアラームの日時を特定する場合などに使用します。
この時計データはシーケンサ内部の大容量コンデンサに蓄積された電力により保持されており、大容量コンデンサの電圧が低下すると時計データは保持されなくなります。時計データはパソコンとシーケンサを接続して、GX Works2上で設定することができます。
この記事では、GX Works2でシーケンサの時計データを設定する手順を解説します。
目次
1. 時計データの設定方法
時計データを設定する前準備として、パソコンとシーケンサが接続されて、通信テストが完了している必要があります。
下記手順では、通信テストが完了した前提で解説をします。
【設定手順】
1.メニューバーのオンライン(O) → 時計設定(C)をクリックします。
このような画面が表示された場合、シーケンサとの通信ができていない可能性があります。通信状態を確認してください。
2.時計設定のウィンドウが表示されます。
3.シーケンサの時計データが実際の現時刻と乖離しています。
4.パソコンの時刻取得(T)をクリックします。
5.時計設定のウィンドウ内から手動で変更することも可能です。
6.設計が完了したら実行(E)をクリックします。
7.設計が完了した旨のメッセージが表示されます。
2. おわりに
シーケンサの時計データの設定方法について解説しました。時計データ関連の命令を使用する場合、シーケンサの時計デーが狂っていると誤動作を発生される原因になります。
こまめに時計データを設定することをお薦めします。