【FB】後入力優先回路のファンクションブロック

00_【FB】後入力優先回路のファンクションブロック

GX Works2で後入力優先回路を行うファンクションブロックを作成したので公開します。

アイキャッチ画像に「作:電気設計人」とありますが、許可が必要な訳ではありませんので、ご自由に使用してください。(作ったぜアピールしたいだけです。)

ファンクションブロックの作り方と使い方は以下の記事で解説していますので、宜しければそちらもご覧ください。

00_【FB】ファンクションブロックの作り方(フリッカー回路) 【FB】ファンクションブロックの作り方(フリッカー回路) 00_【FB】ファンクションブロックの使い方(フリッカー回路) 【FB】ファンクションブロックの使い方(フリッカー回路)

1. 作成するファンクションブロックの仕様

後入力優先回路のファンクションブロックを作成する前に、完成したらどのようなことができるか明確にします。

今回は以下のような後入力優先回路を作成します。

仕様
スイッチ(X0)を押すと、ランプ(Y0)が点灯し続ける。(自己保持)
スイッチ(X1)を押すと、ランプ(Y1)が点灯し続ける。(自己保持)
スイッチ(X2)を押すと、ランプ(Y2)が点灯し続ける。(自己保持)
スイッチ(X3)を押すと、ランプ(Y3)が点灯し続ける。(自己保持)
スイッチ(X4)を押すと、ランプ(Y4)が点灯し続ける。(自己保持)
スイッチ(X5)を押すと、ランプ(Y5)が点灯し続ける。(自己保持)
スイッチ(X6)を押すと、ランプ(Y6)が点灯し続ける。(自己保持)
スイッチ(X7)を押すと、各ランプは消灯する。
ランプは後に点灯したものを優先して、同時に点灯してはならない。

この回路は以下の記事で解説しているものです。宜しければそちらもご覧ください。

00_【ノウハウ中級】入力点数が多い後入力優先回路のラダープログラム例【三菱FX】 【ノウハウ中級】入力点数が多い後入力優先回路のラダープログラム例【三菱FX】

通常のラダープログラムでは以下のようになります。

2. デバイスをラベルに置き換え

上記のラダープログラムのデバイスをファンクションブロックで使用するラベルに置き換えます。

デバイス ラベル(置き換え後)
X0 input_0
X1 input_1
X2 input_2
X3 input_3
X4 input_4
X5 input_5
X6 input_6
X7 i_Reset
D0 Num_Register
Y0 output_0
Y1 output_1
Y2 output_2
Y3 output_3
Y4 output_4
Y5 output_5
Y6 output_6

このラベルを最初の仕様のデバイスに置き換えると、以下のような仕様になります。

仕様
入力ラベルinput_0がONすると、出力ラベルoutput_0がONし続ける。
入力ラベルinput_1がONすると、出力ラベルoutput_1がONし続ける。
入力ラベルinput_2がONすると、出力ラベルoutput_2がONし続ける。
入力ラベルinput_3がONすると、出力ラベルoutput_3がONし続ける。
入力ラベルinput_4がONすると、出力ラベルoutput_4がONし続ける。
入力ラベルinput_5がONすると、出力ラベルoutput_5がONし続ける。
入力ラベルinput_6がONすると、出力ラベルoutput_6がONし続ける。
入力ラベルinput_7がONを押すと、各ラベルはOFFする。
ラベルは後にONしたものを優先して、同時にONしてはならない。

このファンクションブロックをラダープログラムで使用することにより、ラダープログラムで何回でも後入力優先回路を使用することができます。

メモ
ファンクションブロックはラダープログラム上で何回でも使用することが可能です。

3. 作成した後入力優先回路のファンクションブロック

それでは後入力優先回路のファンクションブロックを作成します。

ファンクションブロックの名前は「Rear_priority」とします。

Rear_priorityのファンクションブロック内のラダープログラムは以下のようになります。

<ファンクションブロック内部>

このファンクションブロック「Rear_priority」をラダープログラム上で使用すると以下のようになります。

<Rear_priority使用例>

このラダープログラムを使用すると、以下のような仕様になります。

仕様
スイッチ(X0)を押すと、ランプ(Y0)が点灯し続ける。(自己保持)
スイッチ(X1)を押すと、ランプ(Y1)が点灯し続ける。(自己保持)
スイッチ(X2)を押すと、ランプ(Y2)が点灯し続ける。(自己保持)
スイッチ(X3)を押すと、ランプ(Y3)が点灯し続ける。(自己保持)
スイッチ(X4)を押すと、ランプ(Y4)が点灯し続ける。(自己保持)
スイッチ(X5)を押すと、ランプ(Y5)が点灯し続ける。(自己保持)
スイッチ(X6)を押すと、ランプ(Y6)が点灯し続ける。(自己保持)
スイッチ(X7)を押すと、各ランプは消灯する。
ランプは後に点灯したものを優先して、同時に点灯してはならない。

これは最初の仕様と同じものです。ラダープログラム上でファンクションブロック「Rear_priority」は別の場所で別のアドレスで何回でも使用することが可能になります。

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