補助リレーで常時ONと常時OFFの作成方法

00_補助リレーで常時ONと常時OFFの作成方法

ラダープログラムでは、常に処理をさせておきたい回路や、逆に全く処理をさせたくない回路が存在します。

この記事では、補助リレーを使用して”常時ONする接点”と”常時OFFする接点”の作成方法について解説します。

ここでいう「常時」とはPLCがRUN中のことをいいます。

この記事中のPLCは三菱電機製シーケンサ:FX3G-60MT/ESS、ラダープログラムはソフトウェア:GX Works2を使用しています。

1. 常時ONする接点の作成方法

補助リレー・出力リレーなどのビットデバイスは必ずONかOFF(1か0)のどちらかの状態にあります。

常時ONは、同じビットデバイスのONまたはOFFしている状態を使用すれば作成することができます。

常時ONのラダープログラム

このラダープログラムはM0を常時ONさせています。常時ONの接点には、M0のa接点を使用することができます。

ランプ(Y0)を常時点灯させたい場合、以下のようなラダープログラムになります。

例.ランプを常時点灯

2. 常時OFFする接点の作成方法

常時OFFは、同じビットデバイスのONかつOFFしている状態を使用すれば作成することができます。

M1がONかつOFFの状態は決して起こりえないため、M1のコイルがONすることはありません。

常時OFFの接点には、M1のa接点を使用することができます。


3. おわりに

補助リレーを使用して”常時ONする接点”と”常時OFFする接点”の作成方法について解説しました。

PLCによっては”特殊デバイス”として常時ONや常時OFFする接点が用意されているものがあります。

メモ
三菱電機製シーケンサ:FX3Gの場合、常時ON:M8000、常時OFF:M8001が用意されています。

以下の参考書はラダープログラムの色々な「定石」が記載されており、実務で使用できるノウハウが多く解説されています。私がラダープログラムの参考書として自信をもってオススメできるものです。

ただし、ラダープログラムやPLCといった電気・制御設計は参考書やWebサイトのみでの学習には必ずどこかで限界が来ます。

各メーカが販売しているPLCやプログラム作成のアプリケーションを揃えるには安くても十万円以上の大きな費用が掛かり、独学は現実的ではありません。

ラダープログラムの一番現実的な学習方法は「実務で経験を積む」ことです。電気・制御設計者はこれから更に必要な人材になり続けますので、思い切って転職する選択肢もあります。

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