【ノウハウ初級】四則演算のラダープログラム例【三菱FX】

00_【ノウハウ初級】四則演算のラダープログラム例【三菱FX】

四則演算(Four arithmetic operations)とは、加算・減算・乗算・除算のことをいいます。

PLC(プログラマブルロジックコントローラ)を用いる産業機械や工場設備でも「2ヶの計測値の差分を求めるために減算する」「計測したアナログ値の桁を合わせるために乗算をする」などなど…四則演算が必要になる場面は往々にしてあります。

この記事では、三菱電機製シーケンサFXシリーズで作成する四則演算を用いたラダープログラム例を2ヶ解説します。

注意
この記事中のラダープログラムはGX Works2で作成しており、PCタイプはFX3G/FX3GCに設定してあります。

三菱電機製シーケンサFXシリーズにおける加算・減算・乗算・除算命令は以下のページでも解説しておりますので、宜しければご覧ください。

00_【三菱FXシリーズ】加算(ADD)命令の指令方法とラダープログラム例【三菱FXシリーズ】加算(ADD)命令の指令方法とラダープログラム例 00_【三菱FXシリーズ】減算(SUB)命令の指令方法とラダープログラム例【三菱FXシリーズ】減算(SUB)命令の指令方法とラダープログラム例 00_【三菱FXシリーズ】乗算(MUL)命令の指令方法とラダープログラム例【三菱FXシリーズ】乗算(MUL)命令の指令方法とラダープログラム例 00_【三菱FXシリーズ】除算(DIV)命令の指令方法とラダープログラム例【三菱FXシリーズ】除算(DIV)命令の指令方法とラダープログラム例

1.【例題①】データレジスタと定数の四則演算

下記仕様の四則演算を用いたラダープログラムを解説します。

仕様
スイッチ(X0)を押すと、データレジスタD0と定数”4”の四則演算を以下の通り行う。
<加算>D0 + 4 = D2
<減算>D0 – 4 = D3
<乗算>D0 × 4 = D4・D5
<除算>D0 ÷ 4 = D6

データレジスタD0と定数”4”を四則演算した結果を各々データレジスタに格納します。

乗算結果のみ、演算結果は2ワード(32ビット)長として扱います。(理由は後ほど解説します。)

GOTの動作イメージ

GOTの動作イメージは以下のようになります。

メモ
GOT(グラフィックオペレーションターミナル)とは、三菱電機製タッチパネルのことで生産現場や工場設備で広く使用されている製品です。
ここでは「GOTはラダープログラムで使用されているデバイスのON/OFF状態や現在値をモニタしたり、変更することができるもの」程度の認識でOKです。
例題①_GOT

スイッチ(X0)が押されたとき、データレジスタD0と定数”4”を四則演算した結果を各々データレジスタに格納します。

ラダープログラム

ラダープログラムは以下のようになります。

例題①_ラダープログラム

X0を入力条件とする四則演算の命令を使用します。16ビット連続実行形の場合、四則演算命令は以下のように指令します。

ADD:加算命令
SUB:減算命令
MUL:乗算命令
DIV:除算命令

連続実行形とは、入力条件がONしている間、毎スキャン実行される命令です。

例題①_命令解説

16ビット実行形の命令の場合、演算元と演算結果のデバイスは各々16ビット(1ワード)長として扱われます。

ただし、乗算命令の演算結果は16ビット実行形であっても32ビット(2ワード)を占有します。つまり、命令が[MUL D0 K4 D4]であれば「D0と定数4を掛けた結果をD4とD5に格納する」意味になります。※演算結果の値に関わらず必ず2ワード占有します。

2.【例題②】データレジスタ同士の四則演算

下記仕様のラダープログラムを解説します。

仕様
スイッチ(X0)を押すと、データレジスタD0とD1の四則演算を以下の通り行う。
<加算>D0 + D1 = D2
<減算>D0 – D1 = D3
<乗算>D0 × D1 = D4・D5
<除算>D0 ÷ D1 = D6

【例題①】ではD0と定数”4”を演算の対象としていましたが、今回はD0とD1を対象に四則演算を行います。

GOTの動作イメージ

GOTの動作イメージは以下のようになります。

例題②_GOT

スイッチ(X0)が押されたとき、データレジスタD0とD1を四則演算した結果を各々データレジスタに格納します。

ラダープログラム

ラダープログラムは以下のようになります。

例題②_ラダープログラム

【例題①】に対して、各々の命令内のK4をD1に代替しています。

例題②_命令解説

3. おわりに

三菱電機製シーケンサFXシリーズで作成する四則演算を用いたラダープログラム例を解説しました。

三菱電機製シーケンサQシリーズでは、四則演算の命令は指令方法が異なります。詳細は以下のページで解説しておりますので、宜しければご覧ください。

00_【三菱Qシリーズ】加算(+)命令の指令方法とラダープログラム例【三菱Qシリーズ】加算(+)命令の指令方法とラダープログラム例 00_【三菱Qシリーズ】減算(-)命令の指令方法とラダープログラム例【三菱Qシリーズ】減算(-)命令の指令方法とラダープログラム例 00_【三菱Qシリーズ】乗算(*)命令の指令方法とラダープログラム例【三菱Qシリーズ】乗算(*)命令の指令方法とラダープログラム例 00_【三菱Qシリーズ】除算(/)命令の指令方法とラダープログラム例【三菱Qシリーズ】除算(/)命令の指令方法とラダープログラム例

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