OR回路とは、入力条件のいずれか1ヶでもONすると、出力がONする回路です。論理和回路とも呼ばれています。
リレー回路におけるOR回路を用いることで複数のスイッチの中で、いずれか1ヶでも押すとランプが点灯する回路などが組めるようになります。![OR回路の動作](https://denkisekkeijin.com/wp-content/uploads/2019/09/GIF画像.gif)
この記事では、リレー回路で作る「OR回路」の回路図と動作を解説します。
目次
1.作成するOR回路の仕様
以下の仕様のOR回路を作成します。
今回はスイッチ2ヶのOR回路を作成します。
2.OR回路の回路図
OR回路の回路図は以下のようになります。
![OR回路の回路図](https://denkisekkeijin.com/wp-content/uploads/2019/09/解説1-2.png)
OR回路は入力条件(今回はスイッチ)を並列に接続します。
回路図の解説(一連のイメージ)
スイッチ(緑)を押すと、スイッチ(緑)のa接点がON(導通)します。
![OR回路の解説1](https://denkisekkeijin.com/wp-content/uploads/2019/09/解説1-3.png)
スイッチ(緑)のa接点がONすると、ランプに電流が流れ、ランプが点灯します。
![OR回路の解説2](https://denkisekkeijin.com/wp-content/uploads/2019/09/解説2-2.png)
赤矢印は電流を表しています。
スイッチ(赤)を押した場合も同様です。スイッチ(赤)のa接点がONすると、ランプに電流が流れ、ランプが点灯します。
![OR回路の解説3](https://denkisekkeijin.com/wp-content/uploads/2019/09/解説3-1.png)
このように、入力条件(今回はスイッチ)を並列に接続することで、いずれか1ヶでもON(導通)すると、出力がONします。
今回は入力条件が2ヶのOR回路を解説しましたが、3ヶ以上の場合も同様に並列に接続します。
3.使用する部品
このOR回路を作成するため、以下のものが必要です。
- 押しボタンスイッチ(a接点有)
- 押しボタンスイッチ(a接点有)
- ランプ
- スイッチング電源
私が作成した回路はDC24Vを電源とする回路です。スイッチング電源は24Vを使用しました。
![OR回路の配線の様子](https://denkisekkeijin.com/wp-content/uploads/2019/09/配線の様子.jpg)
配線の様子です。上記の回路図に則り配線してあります。
4.実際の動作
記事冒頭のGIFと重複しますが、実際の動作は以下のようになります。
![OR回路の動作](https://denkisekkeijin.com/wp-content/uploads/2019/09/GIF画像-6.gif)
スイッチ(緑)またはスイッチ(赤)を押すと、ランプ(緑)が点灯します。
5.おわりに
スイッチとランプで作る「OR回路」の配線と動作を解説しました。
OR回路は、リレー回路とラダープログラムにおける基礎中の基礎になります。
よく似たAND回路と併せて理解いただければと思います。AND回路については以下のページで解説しておりますので、宜しければご覧ください。
![00_【リレー回路】AND回路の回路図と動作](https://denkisekkeijin.com/wp-content/uploads/2019/09/00_【リレー回路】AND回路の回路図と動作-2-160x160.png)
以下の参考書は、リレーやリレー回路についてわかりやすく解説しているものです。
シーケンス制御を理解する前にはリレー回路を十分に理解する必要があります。本書はリレーやスイッチなど機器の原理を丁寧に解説しています。
さらにリレーを用いた自己保持回路や優先回路など色々な回路例を、タイムチャート付きで解説しています。
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