補助リレー(M)の概要と使用例

00_補助リレー(M)の概要と使用例

補助リレーとは、ラダープログラム上で使用できる仮想のリレーです。
ラダープログラム内部で使用することから、内部リレーと呼ばれることもあります。

補助リレーのコイルは出力リレー(Y)と同様にON/OFFさせることができ、接点も制限なく使用することができます。

三菱電機製のPLCでは”M”と表されています。

この記事では、ラダープログラムで使用する補助リレーの使用例について解説します。

PLCは三菱電機製シーケンサ:FX3G-60MT/ESS、ラダープログラムはソフトウェア:GX Works2を使用します。

1. 補助リレーの使用例

補助リレーを用いることで、ラダープログラム内で色々なことを記憶することができ、複雑な制御を可能としています。簡単な使用例を解説します。

仕様
スイッチ(X0)を押すと、ランプ(Y0)が点灯し続ける。(自己保持)
スイッチ(X1)を押すと、ランプ消灯する。
スイッチ(X1)を離すと、ランプ再度点灯する。
タイムチャート
ラダープログラム

【解説】
X0でM0の自己保持回路を作成してあります。M0のa接点でY0のコイルをONさせることにより、X0がONすると、Y0がONし続ける動作になります。
X1がONしている間、Y0はOFFするためにX1のb接点を入れています。

仮に、M0を用いることなくY0で自己保持回路を作成すると、X1が押されている間のみY0をOFFさせる動作はできません。

誤ったラダープログラム


この誤ったラダープログラムでは、Y0の自己保持回路そのものを切ってしまうので、仕様の”スイッチ(X1)を離すと、ランプ再度点灯する。”が満たされなくなります。

この使用例では、X0がONしてY0をONさせるため、一時的に記憶させておくデバイスが必要でした。

補助リレーは、このようにラダープログラム内部で状態を記憶させておくには最適なデバイスになります。


2. 停電保持用の補助リレー

通常PLCの電源を遮断すると、出力リレーや補助リレーはすべてOFFします。電源を再投入しても入力条件がONしない限り、OFFしたままとなります。

しかし、制御する装置によっては電源遮断時に記憶を保持する必要があります。このような場合に場合に停電保持用の補助リレーを使用します。

三菱電機製シーケンサFX3Gの場合、M384~M1535が停電保持用になります。※

※バッテリを使用した場合、他補助リレーも停電保持用できるものがあります。


3. おわりに

まとめ
・補助リレーはラダープログラム内部で状態を記憶させておくに最適
・PLCの電源をOFFしてもONしたままのものが存在する
・補助リレーは内部リレーとも呼ばれている

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です