自滅タイマ回路

00_自滅タイマ回路

自滅タイマ回路とは、タイマのコイルを、そのタイマのb接点で切る(まさに自滅)する回路です。文章力がなくてごめんなさいm(__)m

自滅タイマ回路を用いることで、任意の周期でONするパルスを作り出すことができます。

この記事では、ラダープログラムで作成する自滅タイマ回路の概要と例題を紹介します。

ラダープログラムは三菱電機製ソフトウェア:GX Works2を使用しています。

注意
自滅タイマ回路とは、一般的な名称ではありません。
私が付けた造語になります。

1. 自滅タイマ回路の概要

自滅タイマの概要を簡単な例で解説します。

仕様
X0をONしている間、1秒周期でパルスを発生させる。
タイムチャート
ラダープログラム

【解説】

  1. X0がONすると、T0がカウントアップを始めます。
  2. 設定値K10(1秒)に到達すると、T0がONします。
  3. T0がONするので、T0のb接点はOFFします。
  4. T0のb接点がOFFするので、T0のコイルはOFFします。
  5. T0は、1スキャンのみONしていることになります。

任意の周期でONするパルスを作ることができました。続いて使用例を解説します。


2. 自滅タイマ回路の使用例①

仕様
X0がONしている間、カウンタC0を1秒ごとにカウントアップさせる。
X1をONすることにより、カウンタの値はリセットされる。
タイムチャート
ラダープログラム

【解説】
ここではC0をONさせる必要なないので999回にしてあります。
T0は1秒周期でONするので、T0のa接点を用いることでC0が1秒ごとにカウントアップされます。


3. 自滅タイマ回路の使用例②

仕様
X0がONしている間、カウンタC0を2秒ごとにカウントアップさせる。
X1をONすることにより、カウンタの値はリセットされる。

使用例①との違いは、カウントアップさせる周期が1秒から2秒になったのみです。

タイムチャート
ラダープログラム

【解説】
タイマの値をK10からK20に変更するだけで、カウントアップする周期を1秒から2秒に変更することができます。

4. おわりに

自滅タイマ回路について解説しました。使用例①のカウンタを活用すれば、
「1秒ごとに7セグメント表示器をカウントアップさせる」ことができます。

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