【ラダープログラム】タイマ基礎の練習問題①【三菱FX】

00_【ラダープログラム】タイマの練習問題①【三菱FX】

この記事では、基礎的なタイマの練習問題を3ヶ出題します。

この記事中の問題を解くことができれば、「タイマの基本的な回路が組める」と言えます。

タイマとはなんだろう…?という方は、下記の記事でタイマについて解説していますので、宜しければご覧ください。

00_タイマ(T)の概要と使用例【ラダープログラム】タイマ(T)の使い方と例題

この記事中のPLCは三菱電機製シーケンサ:FX3G-60MT/ESS、ラダープログラムはソフトウェア:GX Works2を使用しています。

注意
解答のラダープログラムはあくまで一例です。
別のプログラムでも動作が同じであれば問題ありません。

1. 【1問目】オンディレイタイマ回路

下記仕様を満たすラダープログラムを作成してください。

仕様
スイッチ(X0)を8秒間押し続けると、ランプ(Y0)が点灯する。
スイッチを離すことにより、ランプは即座に消灯する。

入力条件のスイッチ(X0)がONしてからランプ(Y0)がONするのに8秒間の遅延があります。

このように、入力条件をONしてから設定時間後に出力がONする回路を”オンディレイタイマ回路”といいます。

タイムチャート

タイムチャートは以下のようになります。

練習問題1問目_タイムチャート

X0がONしてから8秒後にY0がONします。

GOTの動作イメージ

GOTの動作イメージは以下のようになります。

練習問題1問目_GOT

スイッチ(X0)を8秒間押し続けると、ランプ(Y0)が点灯します。

GIFで解説するには8秒は長すぎましたね…

解答ラダープログラム

解答のラダープログラムは以下のようになります。

練習問題1問目_ラダープログラム

【解説】
基本的なオンディレイタイマ回路です。

T0にはK80が設定されており、8秒間X0がONし続けると始めてT0はONします。

スイッチを離すと、X0がOFFするのでT0がOFF→Y0がOFF→ランプが消灯します。


2. 【2問目】オフディレイタイマ回路

下記仕様を満たすラダープログラムを作成してください。

仕様
スイッチ(X0)を押すと、ランプ(Y0)が即座に点灯する。
その後、スイッチを離した4秒後にランプは消灯する。

入力条件のスイッチ(X0)がOFFしてからランプ(Y0)がOFFするのに4秒間の遅延があります。

このように、入力条件をOFFしてから設定時間後に出力がOFFする回路を”オフディレイタイマ回路”といいます。

タイムチャート

タイムチャートは以下のようになります。

練習問題2問目_タイムチャート

X0がOFFしてから4秒後にY0がOFFします。

GOTの動作イメージ

GOTの動作イメージは以下のようになります。

練習問題2問目_GOT

スイッチを離した4秒後にランプが消灯します。

解答ラダープログラム

解答のラダープログラムは以下のようになります。

練習問題2問目_ラダープログラム

【解説】
基本的なオフディレイタイマ回路です。

スイッチ(X0)が押されると、Y0が自己保持をしてランプが点灯します。
スイッチを離すと、12秒後にT0がONしてY0の自己保持を切ります。


3. 【3問目】オンディレイ・オフディレイの組み合わせ

下記仕様を満たすラダープログラムを作成してください。

仕様
スイッチ(X0)を3秒間押し続けると、ランプ(Y0)が点灯する。
その後、スイッチを離した4秒後にランプは消灯する。

スイッチ(X0)を押してから3秒のオンディレイと、離してから4秒のオフディレイの組み合わせになります。

タイムチャート

タイムチャートは以下のようになります。

練習問題3問目_タイムチャート

X0がONしてから3秒後にY0がONして、X0がOFFしてから4秒後にY0がOFFします。

GOTの動作イメージ

GOTの動作イメージは以下のようになります。

練習問題3問目_GOT

スイッチ(X0)を3秒間押し続けると、ランプ(Y0)が点灯します。

その後、スイッチを離した4秒後にランプは消灯します。

解答ラダープログラム

解答のラダープログラムは以下のようになります。

練習問題3問目_ラダープログラム

【解説】
オンディレイタイマに相当するタイマにはT0を、オフディレイタイマに相当するタイマにはT1を使用しています。


4. おわりに

基礎的なタイマの練習問題を3ヶ出題しました。いずれもタイマの基本的な使い方になるので、理解しておくと色々な場面で使用できるかと思います。

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