【リレー回路】オンディレイタイマ回路の回路図と動作

00_【リレー回路】オンディレイタイマ回路の回路図と動作

オンディレイタイマ回路とは、タイマの入力条件がONしてから、一定時間後に出力がONする回路です。

オンディレイタイマ回路を用いることでスイッチを一定時間押した後にランプが点灯する回路などの回路が組めるようになります。
オンディレイタイマの動作

このオンディレイタイマ回路を作る場合、一般にタイマリレーと呼ばれる機器を使用します。

注意
PLC(プログラマブルロジックコントローラ)を使用する場合、タイマリレーを使用せずにプログラム上でタイマを設けることが多いです。

この記事では、リレー回路で作る「オンディレイタイマ回路」の回路図と動作を解説します。

1.作成するオンディレイタイマ回路の仕様

以下の仕様のオンディレイタイマ回路を作成します。

仕様
スイッチ(赤)を2秒間押すとランプ(赤)が点灯する。
スイッチ(赤)を離すと即座にランプ(赤)は消灯する。
※スイッチ(赤)を押して2秒に満たない状態で離した場合、ランプ(赤)は点灯しない。

このオンディレイタイマ回路を作成するには、タイマリレーを使用します。

2.オンディレイタイマ回路の回路図

オンディレイタイマ回路の回路図は以下のようになります。

オンディレイタイマ回路の回路図

回路図の解説(一連のイメージ)

スイッチ(赤)を押すと、スイッチ(赤)のa接点がON(導通)します。

オンディレイタイマ回路の解説1

スイッチ(赤)のa接点がONすると、タイマリレーのコイルに電流が流れ、タイマリレーがカウントを開始します。

オンディレイタイマ回路の解説2

赤矢印は電流を表しています。

タイマリレーのコイルに設定時間(今回は2秒)の電流が流れると、タイマリレーのa接点がON(導通)します。

オンディレイタイマ回路の解説3

タイマリレーのa接点がONすると、タイマリレーのコイルに電流が流れ、ランプ(赤)が点灯します。

オンディレイタイマ回路の解説4

スイッチ(赤)を離すと、タイマリレーがOFFしてランプ(赤)も消灯します。

3.使用する部品

このオンディレイタイマ回路を作成するため、以下のものが必要です。

  • 押しボタンスイッチ(a接点有)
  • タイマリレー(a接点有)
  • ランプ
  • スイッチング電源

私が作成した回路はDC24Vを電源とする回路です。スイッチング電源は24Vを使用しました。

オンディレイタイマ回路の配線の様子

配線の様子です。上記の回路図に則り配線してあります。

配線が汚いのはご了承くださいませm(__)m

タイマの設定値はダイヤルを回して2秒にセットします。

タイマの設定

4.実際の動作

記事冒頭のGIFと重複しますが、実際の動作は以下のようになります。

オンディレイタイマの動作

スイッチ(赤)を2秒間押すとランプ(赤)が点灯します。

スイッチ(赤)を離すと即座にランプ(赤)は消灯します。

スイッチ(赤)を押して2秒に満たない状態で離した場合、ランプ(赤)は点灯しません。

5.おわりに

リレー回路で作る「オンディレイタイマ回路」の配線と動作を解説しました。

ラダープログラムで作成するオンディレイタイマ回路においても形はこの記事で解説したものと同じになります。

以下の参考書は、リレーやリレー回路についてわかりやすく解説しているものです。

シーケンス制御を理解する前にはリレー回路を十分に理解する必要があります。本書はリレーやスイッチなど機器の原理を丁寧に解説しています。

さらにリレーを用いた自己保持回路や優先回路など色々な回路例を、タイムチャート付きで解説しています。

さらに機器の写真などの図はすべてカラーになっており、大変見やすくなっています。

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