【工具使い方】フェルール端子を圧着する方法(フエニックス・コンタクト)

00_【⼯具使い⽅】フェルール端⼦を圧着する⽅法(フエニックス・コンタクト)

フェルール端子とは、電線(より線)を束ねる棒状の端子です。特に欧州で広く使用されており、ネジ式端子に比べて『機器の小型化』『配線作業の時間短縮』『引っ張り強さの向上』といった利点が注目され、徐々に日本国内でも使用される機会が多くなってきています。

002_フェルール端子

フェルール端子は、専用の圧着工具を用いて圧着加工(カシメ)を行います。※タブ端子やY端子・丸端子用の圧着工具ではNGです。

端子台やリレー・電磁開閉器といったFA機器も、近年続々とフェルール端子に対応した製品を発売してきています。つまり、これからフェルール端子(及びその圧着工具)は配線作業において必須になってくるであろうと予測されます。

この記事では、ドイツの産業用接続機器、インターフェース製品のトップメーカーであるフエニックス・コンタクトのフェルール端子と圧着工具を用いて圧着加工(カシメ)の方法を解説します。

フェルール端子の圧着工具は他のメーカーも色々な種類を販売しています。圧着工具の『購入を検討している方』や『使い方がよくわからない方』にとって少しでも参考になれば幸甚です。

メモ
”圧着端子”は、フェルール端子の他に世の中に(呆れるほど)種類があり、圧着工具もそれぞれ対応した様々な種類があります。
この記事中で「圧着工具」と呼ぶものはフェルール端子用の圧着工具を指します。
注意
異なるフェルール端子の圧着工具では、使い方が大きく異なる場合がありますので予めご了承ください。

1. 使用するフェルール端子・工具

今回は、機器内配線用の耐熱ビニル電線UL1007 AWG22にフエニックス・コンタクト製のフェルール端子AI 0,34-6 TQを圧着します。

100_UL1007 AWG22
101_AI 0,34-6 TQ

フェルール端子AI 0,34-6 TQは線径(電線の導体太さ)がAWG22(約0.3m㎡)用のフェルール端子です。

メモ
AWGとは”American Wire Gauge”の略で、電線の導体太さを表す規格です。
注意
フェルール端子には適合する線径(電線の導体太さ)があります。線径に応じて正しいフェルール端子を選定してください。

今回使用する圧着工具はフエニックス・コンタクト製のCRIMPFOX CENTRUS 6Sです。

120_CRIMPFOX CENTRUS 6S

この工具は電線サイズ0.14~6m㎡(AWG26~10)のフェルール端子を圧着することができます。

CRIMPFOX CENTRUS 6Sの仕様実際に使用してみた感想は以下のページで解説しておりますので宜しければご覧ください。

00_【⼯具レビュー】フェルール端⼦⽤の圧着⼯具を使ってみた(CRIMPFOX CENTRUS 6S)【⼯具レビュー】フェルール端⼦⽤の圧着⼯具を使ってみた(CRIMPFOX CENTRUS 6S)

CRIMPFOX CENTRUS 6Sはハンドルを握ることで”ダイ”と呼ばれる部品が中心に閉じていき、フェルール端子を圧着します。

121_ダイ拡大

ハンドルを握ることでダイが中心に向かって閉じていきます。

122_ハンドルを握る様子

2. フェルール端子の圧着方法

それではフエニックス・コンタクト製の圧着工具CRIMPFOX CENTRUS 6Sを用いて、電線UL1007 AWG22にフェルール端子AI 0,34-6 TQを圧着します。

事前の準備

電線UL1007 AWG22の絶縁被覆をストリッパー等で剥きます。

116_WIREFOX 2,5:完成イメージ

フェルール端子AI 0,34-6 TQの推奨剥き線長さは8mmのため、電線の剥き量を約8mmにします。

ケーブルストリッパーを用いて電線を剥く方法については以下のページで解説しておりますので宜しければご覧ください。

00_【⼯具使い⽅】ケーブルストリッパーで電線の被覆を剥く⽅法(フエニックス・コンタクト)【⼯具使い⽅】ケーブルストリッパーで電線の被覆を剥く⽅法(フエニックス・コンタクト)

電線をフェルール端子に挿入

フェルール端子に電線を奥までしっかりと差し込みます。

123_CRIMPFOX CENTRUS 6S電線を差し込む
メモ
電線を捻じる(ねじる)と挿入し易くなります。

フェルール端子をダイに挿入してハンドルを握る

フェルール端子を圧着工具の“ダイ”に挿入して、ハンドルを強く握ります。

124_CRIMPFOX CENTRUS 6S圧着する

ハンドルを強く握るとダイが閉じてフェルール端子が圧着されます。必要な圧力がかかると自然にリリースされます。(ハンドルが開きます。)

メモ
”強く握る”と表現しましたが、軽い力で握りきることができると思います。

これでフェルール端子の圧着加工が完了しました!!
圧着したフェルール端子は↓のようになります。

126_完成イメージ

3. 誤った圧着例

以下のようなフェルール端子は誤った加工例です。

フェルール端子への挿入不足

920_フェルール端子への挿入不足

電線をフェルール端子に挿入する部分が不足すると、圧着される部分が少ないため電線がフェルール端子から抜けてしまう恐れがあります。

フェルール端子が圧着しきれていない

922_フェルール端子が圧着しきれていない

フェルール端子が圧着しきれていない場合(圧着が甘い)も同様に、電線がフェルール端子から抜けてしまう恐れがあります。

電線の一部が圧着されていない

921_電線の一部が圧着されていない

電線の一部が端子から出ていると、隣接する端子と短絡(ショート)してしまう恐れがあります。このような状態を”ヒゲが出ている”と表現します。

4. 工具の購入方法

今回使用したフエニックス・コンタクト製の圧着工具CRIMPFOX CENTRUS 6Sはこちらの代理店で購入することができます。

また、以下の通販サイトでも購入することが可能です。

徐々に日本国内でも使用されることが多くなっているフェルール端子ですが、これからフェルール端子の需要はさらに伸びていくことが予想されます。

今回解説に使用したCRIMPFOX CENTRUS 6Sは、私が自信をもってオススメできる工具です。まだフェルール端子用の圧着工具を持っていない方は個人・法人問わずぜひ参考にして頂ければと思います。

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